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コロナ禍の3年間は大変だったと思いますがどのような対応をされたのでしょうか？

宮崎

100年に一度の感染ショックで人との交流が難しく、業界的には3年で終息すると言われています。最初から3年間で6軒の開業が決まり、医師の方々の力強い協力で進行しました。既存のクリニックや薬局の維持が大変でしたが、営業革命が成功の鍵で、ZoomやSNSを活用しました。10軒の開業が決まり、対面とZoomを組み合わせて展開していく予定です。相手企業も面談の必要性を感じており、今後は面談とZoomを組み合わせて展開します。

医療業界の現状と今後の環境と変化について教えてください。

宮崎

将来的には労働力不足の懸念があります。特に飲食業やコンビニなどでは外国の方々の活用が必要です。医療業界でもオンライン処方箋や電子処方箋が進んでいますが、適切な検査は基本的にクリニックで行う必要があります。オンライン医療への完全な依存は難しいです。そのため、患者様の手間を最小限に抑えるため、全天候型のドライブスルーや配達サービスの導入を検討しています。非接触の支払いも導入し、金銭のやり取りを最小限に抑えます。医療費の高騰や高齢化・少子化の影響も考慮し、患者様のニーズに合った的確な医療を提供します。

2023年以降の会社方針をお聞かせください。

宮崎

当社は商業モール内に医療モールを展開し、独立した医療モールやクリニックビルの建設も進めています。コロナ禍を乗り越えて、3年後までに10か所の展開が決まっており、全国的に1000坪から2000坪でのモール建設が可能です。薬剤師の独立支援や育成にも力を入れています。現在の年商は25億円で、2年後には30億円になる見込みです。病院と薬局の展開を強化し、10年で5か所の施設を増やし、50億円の目標を達成したいと考えています。

前回お聞かせいただきました御社の100年企業に向けての抱負をお話しいただけますか。

宮崎

5年前に目標を立てました。MRをしていた長男が帰ってきて8年目に入りました。今後30年、彼が頑張れば60年は見据えられると思います。保健薬局や医療を考慮に入れ、医療モールの建設に力を入れています。テナントも収益の柱にしたい考えです。医院ドットコムプロジェクトも進行中で、全国の建設業者に連絡を取り、医院やクリニックの建設を提案しています。主要8都市では約100件の展開があり、将来的には500物件に拡大し、サイトとして運営したい考えです。農業にも取り組んでおり、法人を設立し、一定の土地を確保しました。将来的には新たな可能性に挑戦したいと考えています。新しいことに取り組む際、不安や失敗の心配があるかと思いますが、過去を振り返らずに今を生きることと、情報の活用が大切です。常に情報をキャッチし、今後の可能性を見極めるために空間を考えています。リスクを取りながら、有望なものを手がけ、事業化につなげていくスタイルです。時代に合った良いものは必ず生き残ると信じていますので、迷うことなく前に進んでいます。

今回は、山口県下保険調剤薬局No.1の『いちのみや薬局グループ』の代表取締役 宮崎正信社長にお話を伺って参ります。早速ではありますが、『いちのみや薬局グループ』について教えていただけますでしょうか。

宮崎

私は平成4年に『いちのみや薬局グループ』を立ち上げました。
始めは、医院1軒、薬局1軒のマンツーマンスタイルでしたが、アメリカでは先進的に医療モールやクリニックビルの形が進んでおり、日本においても複数軒 対1軒の時代になると考え、3軒目薬局開設はクリニックビル型、4軒目は医療モール型での展開を進めてきました。
ここ数年では、3つの商業モール内において医療モールを展開を行い、グループとしては365日24時間対応できる保険薬局を目指して邁進しております。

『いちのみや薬局グループ』における、今後の展望を教えて下さい。

宮崎

商業施設内における医療モール展開に特化して進めていきます。現在、いちのみや薬局グループは山口県下関市に４店舗、防府市・山口市エリアに5店舗、福岡県に1店舗の計10店舗の調剤薬局を開局し、27の医院とお付き合いをしております。
今後の展開として、福岡県で2軒目の商業モール内医療モール、周南市で医療モールが決定しております。関東の方でも千葉をメインに医療モール1軒、クリニックビル1軒の予定で動いており、将来的には東京・大阪を含めた人工集中部にて商業モール内医療モール、駅前のクリニックビルの展開をしていく予定です。

ありがとうございます。今後の益々の繁栄が楽しみです。